ロングヘアが薄くなる…女性の薄毛はホルモンバランスが原因かも
Beauty 2017.04.21 UPDATE

ロングヘアが薄くなる…女性の薄毛はホルモンバランスが原因かも

※ この記事は、2017年4月21日に追記しました!
 
 
「年を重ねたら髪のパサつきが気になるようになった…。」など、加齢とともに出てくる髪のお悩み。誰もが一度は抱えたことがあるのではないでしょうか。しかし、なぜ年齢とともに髪は輝きを失ってしまうのでしょう?

髪の老化には、実はさまざまなホルモンが大きく関わっています。髪とホルモンの関係が分かれば、自ずと髪を美しく保つ対策も見えてくるはず。今回は、そんなホルモンと薄毛の関係、そして髪を美しく保つ方法を一緒に探りましょう。

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(監修・取材協力)


青山 秀和(あおやま ひでかず)先生。医療法人社団 秀愛会 赤坂ビューティークリニック院長兼ドクター。埼玉医科大学医学部卒業後、埼玉医科大学病院・共立美容外科・渋谷美容外科などを経て、平成19年 赤坂ビューティークリニックを開院。美しさを求める女性に向けて、しっかりとしたカウンセリングの上で一人一人に合ったケアを提案する。日本美容外科学会、日本美容外科医師会の正会員も務める。

なぜ年齢とともに髪は薄くなるのか?


若い頃はツヤツヤのロングヘアだったのに、加齢に伴い髪はパサつきを増し、薄毛が気になるようになってしまった、という方も多いかと思います。

女性の薄毛は男性の薄毛と違い、原因がさまざまで複雑に絡み合って起こっています。その中でも、加齢による女性ホルモンの減少や新陳代謝の低下が原因の薄毛は避けられないことなので、仕方のないことともいえます。しかし、それだけで豊満なヘアを諦めたくはないですよね。

実は、髪の老化を緩やかにし、健康に保つ方法はたくさんあります。そのためにも、まずは女性ホルモンと髪の毛の関係を知っていきましょう。

髪と女性ホルモンの関係


髪には女性ホルモンが大きく関係しています。この女性ホルモンが減少し、ホルモンバランスが崩れてしまうと、「毛周期」と呼ばれる髪を健康に保つサイクルも乱れ、髪は元気を失っていくのです。

毛周期って?


髪とホルモンの話をする前に、「毛周期」について少しご説明します。今生えている髪の毛はいずれ抜け落ちて、その抜けた毛穴からまた新しい髪の毛が生えてきますよね。そのサイクルのことを毛周期と呼びます。

毛周期には「成長期」「退行期」そして「休止期」があります。

「成長期」は、産毛として生えてきた髪の毛が成長していく過程の時期で、男性の場合の成長期は3〜5年ですが、女性の場合は4〜6年。時間をかけてゆっくり髪の毛は成長していきます。

成長期の期間を終えると、髪の毛の先端は細胞分裂をストップします。この時期が「退行期」。髪の毛が作られなくなり、生え変わりのために毛根が頭皮の表面に上がってきます。この期間はおおよそ2週間ほど。

そして「休止期」に移行します。この時期の髪の毛は単に毛穴に刺さっている状態で、自然に抜け落ちるのを待っています。この休止期は2〜4カ月ほどです。

そしてまた、新しい髪の毛を生やすために、新しい髪の毛の“目”が作られ、成長期が始まります。このサイクルが私たちの毛穴で何度も繰り返されています。

人の頭には約10万本もの髪の毛があるとされていますが、そのうちの約90%が「成長期」にあります。そして、一日に約50本から70本ほどの髪の毛が休止期で自然に抜け落ちているのだそう。もしも、一日の抜け毛がそれよりも明らかに多く、または急な抜け毛や薄毛が気になるという場合、この毛周期が乱れていることが考えられます。

髪の毛が十分に成長しないまま休止期に入ってしまうと、髪の毛は細いままどんどん抜け落ちてしまいます。この薄毛、抜け毛を改善するためには、成長期にしっかりと髪の毛を成長させ、乱れた毛周期を正常な状態に戻してあげることがとても大切です。そこで関わってくるのが、ホルモンです。

ホルモンにはさまざまな種類があり、それぞれが特有の活動をして身体を支えています。これらの動きが乱れてバランスが崩れてしまうと、毛周期も同様に乱れて薄毛の原因になってしまうのです。

代表的な女性ホルモン「エストロゲン」


女性ホルモンのひとつである「卵胞ホルモン(エストロゲン)」は、生理や妊娠、出産に作用します。

このエストロゲンのピークは20〜30代で、40歳を過ぎると徐々に減少していきます。エストロゲンが減少することで、卵巣の活動は低下し、閉経につながります。加齢による女性ホルモンの減少は、残念ながら食い止められないもの。

閉経の前後5年ほどが「更年期」と呼ばれる時期ですが、更年期は女性の身体にさまざまな負担がかかります。たとえば、夜なかなか寝つけない、食欲がなくなる、常にイライラしてしまうなど。更年期というと、あまりよいイメージがありませんよね。

身体の変化に適応するためのとても大事な時期ですが、これら心身の不調は頭皮環境にも少なからず影響を与え、脱毛や薄毛が進行していきます…こわいですね。

正常なホルモンバランスを味方につけて、薄毛を撃退!


年齢とともに進行する薄毛の原因は、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな原因が複雑に絡み合って起こっていることが分かりました。

女性ホルモンの低下が薄毛の原因になるということは先述しましたが、髪の毛を生やす手伝いをしてくれる心強いホルモンもいくつか存在します。それらをご紹介しましょう。

髪の毛の強い味方「成長ホルモン」


成長ホルモンは、その名の通り成長に関する作用があり、代謝もコントロールしてくれます。このホルモンが活発に活動する時間は、実は髪の毛にとってのゴールデンアワー!毛穴の奥にある“毛母細胞”を活性化してくれます。

ゴールデンアワーとは、22時から深夜2時にかけての4時間。この時間帯にしっかり睡眠をとることは成長ホルモンの分泌につながり、発毛も同様に促進されます。頭皮にたっぷり栄養を届けたいのなら、この時間はしっかりベッドに入って、身体を休めているのがGOODです!

良質な睡眠の味方「メラトニン」


ゆっくり眠るために知っておいてほしいホルモンがあります。それは、眠気を促してくれる「メラトニン」。メラトニンは、明るい光を浴びると分泌が少なくなり、逆に暗い場所にいると分泌量が多くなって、睡眠を促すという性質を持っています。

眠気を誘うほかにも、細胞の新陳代謝を促したり、一日の疲労をとってくれたりする効果もあるそうですよ。

髪の毛の健康のためにも、毎日質のよい睡眠は確保したいものです。その手伝いをしてくれるメラトニンは、ぜひ味方につけたいですね。覚醒と睡眠の切り替えを上手につけられるようにしましょう。

ストレスを溜めずにホルモンのリズムを整えて!


体内で働くホルモンにはそれぞれリズムがあり、女性は特にホルモンの動きが生活に大きく関わってきます。

それぞれのホルモンが正常に、ちょうどよいタイミングで分泌されるためには、規則正しい生活を送ることが何よりも大切。万が一、不規則な生活などで身体にストレスが溜まってしまうと、ホルモンは本来の力を発揮できず、バランスを崩してしまいます。

私たちの身体は生命を維持するために、重要な器官に優先して栄養や成分が送られるような仕組みになっています。そのため、生命の維持に直接関係のない髪の毛に栄養が回るのはだいぶ後。ホルモンバランスの乱れは、結果的に薄毛や抜け毛などにつながっていきます。

さらに頭皮は、ストレスなどの影響を真っ先に受けてしまうとてもデリケートな部分といわれています。だからこそ健康的な生活習慣を維持して、いたわってあげたいものです。

まとめ


髪の毛の健康を保つためには、健康的な食事、質のよい睡眠、適度な運動を取り入れた正しい生活を送ることが必須です。どれも当たり前のことのように感じますが、日々丁寧に過ごすことが、結果的に髪の毛のためになるのです。

いかに、毎日の生活習慣が毛髪の健康のために重要であるか、お分りいただけたのではないでしょうか。生活リズムとホルモンの分泌リズムをうまく合わせ、髪と頭皮の健康を保っていきたいですね。

文:中野友香