薄毛女性は30代で急増?SOSサインと対策とは【医師監修】
Beauty 2017.04.21 UPDATE

薄毛女性は30代で急増?SOSサインと対策とは【医師監修】

※ この記事は、2017年4月21日に追記しました!
 
 
女性にとって、薄毛の問題はとてもデリケート。悩んでいてもなかなか口にしづらい問題でもあります。そんな薄毛に、今や30代で悩む女性も少なくないことをご存知でしたか?

今回は、多くある女性の脱毛症の種類や髪の毛が抜けるサイン、さらにその改善方法などをまとめたいと思います。

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(監修・取材協力)


青山 秀和(あおやま ひでかず)先生。医療法人社団 秀愛会 赤坂ビューティークリニック院長兼ドクター。埼玉医科大学医学部卒業後、埼玉医科大学病院・共立美容外科・渋谷美容外科などを経て、平成19年 赤坂ビューティークリニックを開院。美しさを求める女性に向けて、しっかりとしたカウンセリングの上で一人一人に合ったケアを提案する。日本美容外科学会、日本美容外科医師会の正会員も務める。

さまざまな種類がある女性の脱毛症


男性で薄毛に悩む人は多く、そのほとんどが男性ホルモンによる男性型脱毛症(AGA)です。その一方で、女性の薄毛は、生活習慣やホルモンバランスの乱れなど、複雑な原因が絡み合い、発症する年齢もさまざま。症状も人によって変わります。代表的なものをみていきましょう。

びまん性脱毛症(びまんせいだつもうしょう)


薄毛に悩む女性の約40%を占めているのが、この「びまん性脱毛症」です。頭全体が均等に薄くなり、頭頂部や髪の分け目などが目立ってくるのが特徴です。このびまん性脱毛症の原因になっているのは、ストレスや過度なダイエット、妊娠によるホルモンバランスの乱れなどさまざま。栄養不足が原因で起こることもあります。

遺伝性脱毛症(いでんせいだつもうしょう)


遺伝性脱毛症は、いわば男性型脱毛症(AGA)の女性バージョンです。50歳以上の女性の約半数が、この遺伝性脱毛症だといわれています。原因は更年期障害などによるホルモンバランスの変化で、前頭部が薄くなるのが特徴です。男性のAGAに比べ、女性のものは比較的症状が軽いものが多いようです。

分娩後脱毛症(ぶんべんごだつもうしょう)


これは、出産後に始まる脱毛症です。人によって症状に差はありますが、ひどい方だとおよそ45%もの髪の毛が抜け落ちてしまうそうです。原因は出産によるホルモンバランスの変化。一過性のものなので、出産後半年ほどかけて少しずつ改善していきますが、なかには変化が激しくて、出産直後に髪のおよそ半分が抜けてしまう人も…。

大量に髪の毛が抜けてしまうなんて、女性にとっては大きなストレスですよね。

円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)


名前の通り、頭に丸く円を描いたような状態で髪が抜けます。円形脱毛症は、ストレスが原因という印象が強いですが、最近では、本来なら細菌などから自分の身体を守ってくれるはずの細胞が、自分をの細胞を攻撃するという“自己免疫説”が主な原因といわれています。

牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)


ポニーテールなど、髪の毛を長い時間引っ張った状態でいると、毛乳頭と呼ばれる毛穴の奥の部分が萎縮して脱毛につながることがあります。この脱毛症は原因がはっきりしているので、髪の毛を引っ張る状態をやめることで改善されます。

薄毛のSOSサインを見逃さないで!


何も髪の毛が抜けることだけが薄毛ではありません。髪の毛は抜けなくても、一本一本が以前よりも細く弱くなってしまうと、全体的に薄い印象になっていきます。

「最近、なんだか髪型が決まらない」「若い頃よりも髪の印象が変わってきた」と感じる人は、髪の毛の太さが変化してきているのかもしれません。

・以前よりもヘアスタイルが決まらなくなってきた
・髪のボリュームダウンが気になる
・手触りが以前よりもゴワゴワしている
・髪のうねりが気になる

これらのどれかひとつでも当てはまる場合、髪の毛に栄養が行き渡っていない状態だと考えられ、薄毛の予備軍かもしれません。今すぐ髪のお手入れ方法や、生活習慣を見直しましょう。

今日から薄毛対策!髪のお手入れを見直そう


ここまで薄毛の種類やSOSサインを紹介してきましたが、毎日の正しい髪のケア方法を知ることも大事です。お手入れの仕方次第では、薄毛の進行を遅らせることも可能と言っても過言ではありません。

とはいっても、今生えている髪の毛を太く強くするのは、ほぼ無理。すでに細胞分裂を終え、死んでしまった細胞だからです。トリートメントなどで、外側から傷んだ部分を補修してあげることはできますが、髪本来の健康な状態にするのは不可能です。

しかし、今後生えてくる髪の毛のためのケアなら可能です!毎日の生活習慣を少しずつ変え、髪や頭皮によりよい毎日を送ることで、未来の薄毛を防ぐことができるのです。健康な髪と頭皮を作るのに大切なことは、正しいシャンプー方法とバランスのとれた食事、そして良質な睡眠、適度な運動です。では、ひとつずつ確認していきましょう。

適切な頻度と正しい方法でシャンプーをする


シャンプーは、その日に分泌した頭皮の皮脂を洗い流して、清潔を保つために行うものです。皮脂の量は人それぞれ異なるうえ、日中の過ごし方、季節などによっても変わってきます。皮脂がそんなに出ていないのに毎日髪を洗うと、頭皮の乾燥を進める原因にもなります。

30〜40代の女性の場合、頭皮のタイプによってシャンプーの頻度が変わります。

皮脂の多い「ベタベタタイプ」の人は毎日、頭皮が乾燥しがちな「カサカサタイプ」の場合、2日に1回のシャンプーをしましょう。また、薄毛に効果的なシャンプー方法があるのでご紹介します。

1.ブラッシング
シャンプーをする前にブラッシングをして、髪の毛のもつれをほぐしておきます。ブラッシングは頭皮の汚れを落としやすくする効果があります。優しく丁寧に、髪の毛を無理やり引っ張ることのないよう注意しましょう。

2.お湯洗い
ブラッシングが終わったら、頭皮と髪の毛をお湯でしっかり濡らして、毛穴を開かせます。この時、指の腹を使って頭皮を軽くマッサージしておくとさらに毛穴が開くそうですよ。

3.シャンプー
シャンプー剤は髪にそのままつけるのではなく、手のひらで十分に泡立てることが大切です。シャンプーは、ミディアムヘアで500円玉ほどの大きさが適量です。髪の毛ではなく、頭皮を洗うようなイメージで、毛穴の汚れをかき出していきます。すすぐときは、泡が頭皮に残らないようにしっかりと洗い流しましょう。

4.トリートメント・リンス・コンディジョナー
トリートメントなどは髪の毛のみにつけ、頭皮につかないよう注意しましょう。洗い残しがあると、頭皮にトラブルが起きる原因になってしまいます。

5.ドライ
タオルで水分をある程度吸い取ったら、時間を置かずすぐにドライヤーで乾かしてください。地肌が濡れたままでいると菌が繁殖する可能性があります。

薄毛を改善・予防するための健康的な食事とは


髪を健やかに保つためには、バランスのとれた食事も必須です。髪の毛のために摂りたい栄養素を把握し、薄毛を予防しましょう。

まず取り入れたいのが、体内で作ることができないアミノ酸をバランスよく含んでいる「良質なタンパク質」です。植物性のものと動物性のもの両方を摂取するようにしましょう。肉、魚、卵、納豆、チーズなどに多く含まれています。

次に摂ってほしい栄養素は、髪の毛の主成分であるタンパク質「ケラチン」を作る手助けをする「亜鉛」です。亜鉛は摂り過ぎると身体の免疫力が落ちることもあるので、成人女性の場合、1日35mgを目安に摂取するとよいでしょう。豚レバー、生牡蠣、パルメザンチーズなどに豊富に含まれています。

そして、栄養を髪の毛まで運ぶ役割を果たす「鉄分」も、ケラチンを作るために必要不可欠です。豚レバー、納豆、ひじきなどに豊富に含まれています。

「マンガン」も、ケラチンを生成するのに必要な栄養素のひとつ。髪の毛はタンパク質が主成分であり、その生成の手伝いをしてくれるのがアミノ酸です。そんなアミノ酸のタンパク質合成を手助けしてくれるのがこの「マンガン」なのです。しそ、干しエビ、日本茶などに豊富に含まれています。

これらの他にも、ニンニクやカツオなどに多く含まれるビタミンB6、うなぎやピーナッツなどに多く含まれるビタミンEなども効果的です。さまざまな種類の食材をバランスよく食べましょう。

睡眠をしっかりとって、薄毛を改善


毎日の生活の中で、多くの時間を占める「睡眠」。髪のためには、しっかり眠ることも大切です。私たちの身体は夜になるにつれて、自然と副交感神経が活発になってリラックス状態になります。そんなリラックス状態にある22 時から深夜2時までは、「髪のゴールデンタイム」と呼ばれています。

この時間は、眠っている間にたくさんの成長ホルモンが分泌されます。この成長ホルモンは、毛穴の奥にある「毛母細胞」を活性化させ、髪の毛を作る手伝いをしてくれます。このホルモンが十分に力を発揮するためにも、できる限り22 時には寝ていたいですね。

髪の健康には運動も大切!


健康な髪の毛を作るためには、身体の新陳代謝を上げることも大切です。適度な運動は、髪の毛に栄養を行き渡らせる“毛母細胞”を活性化させ、髪が生える手伝いをしてくれます。20分程度のウォーキングや階段登りなど、簡単にできることで十分ですので、毎日続けるようにしましょう。

まとめ


髪の健康は、実は生活習慣と直結しています。栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動など、日々生き生きと過ごすことで自ずと髪の健康はよみがえってきます。規則正しい生活に加え、正しいシャンプー方法を行いながら、クセのない流れるような憧れの美髪を手に入れましょう。

文:中野友香