スーパーフードは海外だけじゃない!日本産のスーパーフード6選
Beauty 2017.04.21 UPDATE

スーパーフードは海外だけじゃない!日本産のスーパーフード6選

※ この記事は、2017年4月21日に追記しました!
 
 
キヌア、アサイー、ココナッツオイル、チアシード、マカ、スピルリナ、ゴジベリー…、次々と新しいスーパーフードが話題になり、その多くが海外で誕生したものというイメージがあるかもしれません。

しかし、スーパーフードが外国のものと決めつけるのは早合点。私たちに馴染みの深い日本生まれの食材の中にも、スーパーフードと呼ぶのにふさわしい素晴らしい栄養を持っているものがあるからです。

今回は、そんな日本産のスーパーフードに着目してみましょう。

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(監修・取材協力)


佐藤未紗(管理栄養士)。コラーゲンの健康食品を販売する株式会社ピーエスで、営業事務と広報を兼任。自社のフライヤーを製作するだけでなく、取引先の会報誌へも寄稿している。パティシエを目指していた子供の頃から栄養学に興味を持っていた。就職してからデザイナーフーズ・ピラミッドを知り、フィトケミカルからスーパーフードまでの知識を身につける。8年間、1日も欠かさずコラーゲンを飲んで維持している「トラブルのない肌」が自慢。

世界が注目する日本食の魅力


少し前から世界中で日本食がブームになっています。日本は昔から、世界の国々と比べても平均寿命が高い“長寿国”です。伝統的な日本食と、それに欠かせない和の食材が長生きの秘訣と言っても過言ではありません。海に囲まれ、たくさんの自然を有する日本。四季の移り変わりとともに実にさまざまな海の幸・山の幸に恵まれ、そんな天然素材のパワーを活かした食生活が私たち日本人の間には根付いています。

和食の基本となる一汁三菜は、理想的な栄養バランスと言われており、2013年には和食がユネスコ無形文化遺産に登録されました。さらに、四季折々の季節の変化を食材や盛り付けなどで表現するのも、日本人が持つ繊細な美的感覚と言えるでしょう。

日本生まれのスーパーフード


「スーパーフード」には、特に明確な定義はありません。

一般的に、普通の食材に比べて健康によいとされる栄養が突出して多いことや、少量でもたくさんの栄養素を摂取できる健康食品だと考えられています。

そのような視点で日本にある身近な食材を見直したとき、どんなものがスーパーフードと呼べるか、順にご紹介していきます。

味噌


大豆を発酵させてつくる発酵食品の味噌には、良質のたんぱく質のほかビタミンB群、ビタミンE、ミネラル、食物繊維などの健康成分が実に豊富に含まれています。

しかも味噌を食べることで、がんのリスクが軽減されたり、生活習慣病のリスクが減ったり、老化防止に役立ったり、血中コレステロール値が抑制されたりと、味噌のすばらしい効果がさまざまな研究論文で実証されています。

味噌汁を飲むと塩分を摂りすぎてしまうのでは、と心配する方もいると思いますが、かつおぶしや煮干しなどからしっかり出汁をとったり、また具をたっぷり入れてそれらの食材の旨味を引き出すことで、使う味噌の量を少なくし、塩分摂取量を抑えることができるでしょう。

「味噌汁は朝の毒消し」ということわざがあるほど、朝の味噌汁は身体によい食べ物です。昔の人々が実体験で得た知恵と言えるでしょう。

甘酒


正月になると神社で振る舞われたり、年末年始にスーパーマーケットなどでよく見かける商品が甘酒です。甘酒はとても栄養価が高い飲み物で、もし正月にしか飲む習慣がないというなら、とてももったいないことです。

甘酒の原料となる酒粕や米麹には、必須アミノ酸や酵素、ビタミン類が豊富に含まれ、「飲む点滴」と表現されることもあり、最近では夏の熱中症対策にも飲まれています。

「でも、お酒なんでしょ?」と思っている方もいると思いますが、甘酒にアルコールは入っておらず、子どもから大人まで安心して飲むことができます。市販の甘酒の中には、糖分が加えられたものもありますが、酵素の働きによって砂糖を加えなくても自然な甘みが感じられるものもあるので、女性などでカロリーの気になる方は無加糖を選ぶとカロリーの面でもよいでしょう。

アロエベラ


アロエベラは、多肉植物のひとつです。原産は日本はありませんが、日本でも昔から栽培され、自然食品として食べたり飲んだり、傷口に塗ったり貼ったりするなど、さまざまな用途で使用されてきました。

アロエベラの透明な葉肉には、ムコ多糖体という天然成分が含まれています。ムコ多糖体は身体の免疫力の調整に役立ち、この成分のおかげで、やけどなどの傷にアロエベラを塗ると、ケアの効果があり修復が早くなると言われています。

これ以外に抗酸化成分も含まれることから、アロエベラはコスメにもよく使われ、オーガニックのスキンケア製品になったり、アロエオイルとしてスキンケアに活用されています。

天然のアロエベラがベースなら、敏感肌の方でも安心して使えることが多いでしょう。またアロエを使ったジュースや果肉はスーパーマーケットなどでも売られており、最近では、沖縄の宮古島で育まれた国産アロエも多く出回っています。

緑茶


最近、「茶カテキン」という言葉をよく耳にするようになりましが、緑茶も健康によい天然原料の飲み物として見直されています。血中コレステロールや体脂肪を低下させたり、口臭予防にも効果があると考えられています。

さらに、国立がん研究センターが発表しているデータによると、緑茶を1日3杯以上飲んでいる人は1日1杯未満の人に比べて、がんや心疾患、呼吸器疾患などの死亡リスクが下がると言われています。これは茶カテキンのほか、緑茶に含まれるカフェインが血管を健康に保つのに寄与していることが関係しているとみられています。

さらに緑茶には、ビタミンCも含まれているため、肌の調子を整える作用も期待できます。これらの緑茶の健康効果を期待したいのなら、ペットボトルで市販されているものより、急須で茶葉から淹れることをおすすめします。

玄米


食べることでエネルギーを摂取して満腹感が得られるだけではなく、私たちが摂取しなければならない栄養がすべてバランスよく含まれている「完全栄養食品」のひとつが、玄米です。

白米と玄米の栄養を『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』で比べると、摂取カロリーはほとんど同じなのに、玄米に含まれる食物繊維は白米の4倍以上で、ビタミンやミネラルも玄米のほうが高いそうです。これは、精米する際に取り除いてしまう胚芽が玄米には残っているからで、胚芽にこそ私たちの身体に不可欠な栄養が多く含まれているのです。

そのため、普段は白米を食べている人が玄米に変えると、食物繊維によるデトックス効果で体重が減少するダイエット効果があったり、肌ツヤがよくなったりといったよい変化が感じられると言います。

ただし米を育てる際に使われる農薬は、米ぬか部分に多く蓄積されることが分かっているため、安心して玄米を食べるためには、有機玄米を選ぶことを忘れずに覚えておきましょう。

梅干し


日本の食卓やお弁当に欠かせない梅干しは、日本ならではのスーパーフードです。梅干しには多くのクエン酸が含まれており、このクエン酸が食欲を増進したり、疲労回復に役立ったり、さらに血液をサラサラにしてくれると言われています。

しかも梅干しには殺菌作用があるため、お弁当に梅干しを入れておけば、ごはんやおかずが傷むのを防いでくれるそうですよ。梅干しはそのまま食べても美味しいですが、最近では、「梅炭(うめずみ)」と呼ばれるものも注目されています。これは、梅干しを真っ黒になるまで焼いたもので、そのまま食べたりパウダーになったものを水などで溶いて飲みます。

なぜ梅干しを炭状にするかというと、たとえば備長炭をよく見ると、細かい気孔がたくさんあります。

この小さな穴が臭いを吸着し、脱臭効果を生み出しますが、梅炭においても梅を真っ黒に焼くことで、老廃物などを吸着する力が高まると考えられてます。さらに備長炭や竹炭と同様に梅炭からもマイナスイオンが放出され、リラックスできる効果も期待できるそうです。パウダータイプの梅炭も売られているので、これを水などで溶いて飲むのもおすすめです。

まとめ


いかがでしたか?

日本にも優れた食材がたくさんあると、お分かりいただけたと思います。スーパーフードがブームだからといって見慣れないものを試すよりも、身近にある“スーパーフード”を積極的に取り入れて、健康をつくるのもありですよ。

文:佐藤まきこ