おしりニキビの原因は生活習慣?治らないワケと対策【医師監修】
Beauty 2017.04.21 UPDATE

おしりニキビの原因は生活習慣?治らないワケと対策【医師監修】

※ この記事は、2017年4月21日に追記しました!
 
 
気づくとおしりにニキビができてしまう方、いませんか?ニキビは癖になって繰り返すものと知られていますが、その原因は実は生活習慣にあるのだそうです。ここでは、なかなか治らないおしりニキビの原因に触れ、生活習慣を改善するヒントについてご紹介したいと思います。

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(監修・取材協力)

慶田朋子(けいだ ともこ)先生
医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。東京女子医科大学卒業後、同大学での皮膚科助手、美容クリニック勤務を経験。2011年に銀座ケイスキンクリニックを開設後は、「切らないハッピーリバースエイジング」を掲げ、メスを使わないアプローチで多くの女性たちの美をサポートしている。美肌を叶える食や生活習慣など、多角的なアドバイスもできることから、患者からの信頼も厚い。活躍の場は医療現場に留まらず、雑誌やTV、Webメディア等、多方面で活躍中。著書「365日のスキンケア」(池田書店)

黒ずみ、ニキビ跡、悩んでいませんか?


おしりはなかなかひと目に触れない部位です。自分でも、後ろ姿を振り返って見ることはなかなかありません。気づいたら「黒ずんでいる」「ニキビ跡ができていた!」なんて方も多いですよね。

おしりはニキビができやすい!


「おしりにニキビができた」なんて話を、友達や同僚とすることはまずないでしょう。そのため、「おしりにニキビができるなんて珍しいのかな」と思っている方も多いようですが、実は意外とおしりはニキビができやすい部位。おしりニキビ経験者も多いといいます。

おしりにニキビができる原因


おしりにニキビができる原因としては、以下の事柄が挙げられます。

・椅子に座るなどして、圧迫を受けやすい部位であること
・下着や衣類で締め付けられることの多い部位であること
・衣類を着ることで蒸れやすく不潔になりやすいこと
・ケアが行き届きにくく、皮膚に異常があっても気づきにくいこと
・保湿ケアが不十分になりやすいこと

いかがでしょうか?確かにおしりは物理的な圧迫を受けやすい部位ですよね。血行不良などで肌に栄養が行き届きにくい部位なのも想像ができます。

加えておしりは皮脂分泌が比較的多く、汗もかきやすいので不潔になりやすい部位なのだとか。顔のニキビであれば鏡を見ればすぐに気づきますが、おしりの皮膚の異常は、痛みやかゆみ、異物感などがない限り気づかないため、どうしても対処が遅れ気味になります。

おしりニキビの原因はターンオーバーの乱れ?


さて、おしりニキビの原因に触れ、その内容に納得した方も多いことでしょう。ただ、これらの原因と生活習慣にどんな関係性があるのかと疑問を抱いた方もいるのでは?

ここで、もう少しおしりニキビの原因を掘り下げて説明していきましょう。

まず、ニキビができる原因として、ターンオーバーの乱れが関係していることが挙げられます。

ターンオーバーは日本語で新陳代謝と呼びます。新陳代謝は肌に限らず使われる言葉ですが、古いものから新しいものへ生まれ変わることを意味して使われます。

皮膚のターンオーバーとは、表皮の角化細胞が分裂しながら新しい細胞に生まれ変わり、角質となった古い皮膚が剥がれ落ちることです。このターンオーバーが乱れてしまうと、新しい皮膚へ生まれ変わるスピードが落ち、古い皮膚がいつまでも肌に停滞してしまうことになります。

ターンオーバーの乱れとニキビ発生の関係性


ターンオーバーの乱れがなぜニキビ発生につながるのでしょうか。それは、毛穴の入り口に角質が溜まり、詰まってしまうことが関係しています。

塞がれた毛穴には、もともと住んでいるアクネ菌が皮脂をエサにして増えてきます。そして、アクネ菌と戦うために白血球の一種である好中球が集まり、皮脂を刺激物質に変換することで炎症が悪化します。好中球の死骸は膿となりニキビが進行していきます。ニキビ発生には、こんなメカニズムが隠されていたのです。

おしりはターンオーバーが乱れやすい部位


特におしりは、ターンオーバーが乱れやすい部位なのだそうです。ターンオーバーの乱れには、しばしば血行不良などが挙げられますよね。おしりは椅子などに座っていると、どうしても体重に圧迫されて血流が滞りやすくなります。

すると、次第に新陳代謝が落ちてしまい、ターンオーバーが乱れて古い角質が溜まりやすくなるのです。

おしりは下着や衣類などで擦れたり、ムレたりしやすく、皮脂分泌も多い部位です。このような刺激は角層のバリア機能を悪化させ、角層が厚くなる誘因となります。ターンオーバーが乱れがちなおしりは、ニキビケアでは特に気をつけなければいけない部位なのです。

ターンオーバーの正常化がニキビケアには重要


さて、おしりはターンオーバーの乱れやすい部位ですが、逆を言えば、おしりの皮膚の新陳代謝がうまく行われていれば、ニキビになるリスクを大きく下げることができるということです。

皮膚のターンオーバーを促進するためには、どんな対策を取ればいいのでしょうか。

・十分な睡眠を取る
・規則正しい生活を送る
・栄養バランスの取れた食生活を送る
・ストレスを溜めないようにする
・バリアを壊さないように優しく洗う
・保湿する
・定期的なピーリングで適度にお手入れをする

以上は、ターンオーバーの促進に役立つケアの方法です。いかがでしょうか。ピーリング以外は生活習慣に関わることですよね。それだけ、肌のターンオーバーは生活習慣の影響を受けているということも言えるでしょう。

肌のターンオーバーを促進するには、まずは生活習慣を改善することが第一に大切です。睡眠時間をしっかり確保し、生活を規則正しく送るようにしましょう。ストレスを溜め込まないように、リフレッシュする習慣を生活の中に取り込むことも忘れないようにしてくださいね。

食事に関しては、特に以下のような食べ物を摂取するといいそうですので、参考にしてみてください。

代謝を上げるビタミンA、ビタミンC


ターンオーバーを促進するなら、ビタミンAとビタミンB2の摂取を心がけてみましょう。ビタミンAはカボチャやニンジン、レバー、うなぎなどに多く含まれます。

ビタミンB2は、レバー、大豆、チーズ、たまごなどに多く含まれますので、意識的に食事にプラスしてみるといいでしょう。

食材を選ぶときには新鮮な物を選ぶようにするのがポイントです。また、基本的にはバランスのいい食事を心がけ、その中で特に、ビタミンAやビタミンB2は忘れないように摂取することを覚えておきましょう。

家庭でもピーリングをするべき?


最近はピーリング石けんなどで普段からピーリングをしている人も多いようですね。ピーリングは確かにニキビケアには効果を発揮しますが、やりすぎは角層のバリア機能を損なうので厳禁です。

もし、効果的にニキビケアを行うのであれば、家庭ではなく、病院でケミカルピーリング治療を受けるのがおすすめ。安全に行ってくれますので、ピーリングのやり過ぎを防げます。

ピーリングは毎日するものではありませんので、2~3週間毎に通院するようにしてもいいでしょう。

おしりニキビを防ぐための生活上の注意


さて、生活習慣がターンオーバーを促進し、それがニキビケアにつながることを説明してきました。ただし、おしりニキビに関しては、以下のことも注意して生活するようにしてください。

・洋服や下着などを選ぶ際は、肌を刺激する素材を避ける
・着圧ストッキングやガードルなどの締め付けのキツイ服装は避ける
・重ね着は蒸れやすいため、なるべく通気のよい服装にする
・汗の多い時期などはシャワーをこまめに浴びる

おしりニキビを予防するには、とにかく肌の刺激を促進しないよう気をつけることです。露出が多い服装など、身体を冷やして血行不良にならないように配慮することも大切です。

汗の多い時期はシャワーをこまめに浴びたり、着替えたりするといいでしょう。

おしりニキビは、生活習慣を見直すバロメーターの一つになるかもしれません。生活習慣を見直して健康的な生活を送れば、おしりだけでなく他の部位の肌トラブルも防げます。おしりの煩わしい悩みを解決するためにも、自身の生活を見直すところから始めましょう。

文:杉浦優子