メカニズムは何?おしりニキビと黒ずみの解消法【医師監修】
Beauty 2017.04.21 UPDATE

メカニズムは何?おしりニキビと黒ずみの解消法【医師監修】

※ この記事は、2017年4月21日に追記しました!
 
 
気づいたらお尻が黒ずんでいる!そんな経験はありませんか?おしりニキビは普段の生活ではなかなか気づかないもの。ケアがきちんとできずに、知らず知らずのうちに黒ずんでしまうことがあるのです。おしりニキビの対処法がわからず、そのままにしている人は要注意!ここでは、ニキビが黒ずむそのメカニズムをご紹介します。

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(監修・取材協力)
増田陽子(ますだようこ)先生
皮膚科医。日本美容皮膚科学会正会員、点滴療法研究会会員、高濃度ビタミンC点滴療法認定医。国立浜松医科大学卒業後、沖縄県南部医療センターこども医科センターにて研修医を経験。京都府立医科大学附属病院、済生会滋賀県病院での勤務を経て、現在、麗ビューティー皮フ科クリニックの常勤医師として活躍中。美しくありたい女性たち一人ひとりに寄り添った、親身な医療サービスを提供している。

ニキビ後の黒ずみ…その正体とは?


さて、ニキビの後にできてしまう黒ずみ。その正体は一体何なのでしょうか。ここでは、おしりニキビやその黒ずみの解消法を知る前に、ニキビ後の黒ずみの正体から触れていきたいと思います。

ニキビ後の黒ずみの正体は…


さて、ニキビができた後に黒ずむのはなぜなのかを見ていきたいと思います。

おしりにできる黒ずみは、繰り返し発生したニキビがニキビ痕になり、肌に色素沈着したものです。中には、繰り返し発生していなくても、黒ずみへと変化することもあります。

おしりの黒ずみはニキビだけが原因ではありませんが、「おしりニキビができるような環境」は、「黒ずみができやすい環境」といえるそうです。これはどういうことなのでしょうか。

この関係を話すには、まずはおしりニキビができやすい環境について知ることが必要です。

おしりニキビができやすい環境条件


おしりにニキビ!?と思う人もいるかもしれませんね。でも、実際はおしりは皮脂や汗の分泌が多く、ニキビができやすい条件が揃っているのだとか。自分では気づいていないだけで、実際はおしりニキビ経験者は少なくないんだそうですよ。

以下に、ニキビ発生につながるおしりの特徴をまとめてみました。

・皮脂や汗の分泌が意外と多い
・衣服を着ることでムレやすくなる
・下着やタイツなどで締め付けられやすい
・下着や衣服で摩擦刺激を常に受けている
・椅子に長時間座るなどして血行不良になりがち

ニキビ発生の原因は、毛穴に皮脂や古い角質などが詰まることが関係しています。おしりは衣服を重ね履きすることでムレやすい状態になり、また長時間座ったり、下着などから摩擦を受けることによって角質が厚くなり、毛穴がつまりやすくなります。

アクネ菌は皮脂や古い角質がエサですので、こうしたおしりの環境はうってつけ。どんどんと繁殖しやすくなるのです。

ターンオーバーが乱れて皮膚が厚くなり、古い角質が溜まった状態はアクネ菌にとっては格好のエサ場です。さらに、おしりは下着や衣服で摩擦刺激も受けやすいので、肌はどんどんダメージを受け、アクネ菌にどんどん侵食されていきます。

ニキビ痕が黒ずみやすいのはなぜ?


ニキビができると、その後に黒ずむことがあります。これは茶色のニキビ痕と表現されることもあり、色素沈着によってできるものです。

肌はダメージを受けると、その部分を守ろうとメラニン色素を生成していきます。メラニンといえば紫外線によって生成されるものだと思われがちですが、実は紫外線だけではなく、ニキビなどの炎症が原因でも生成されるのです。

ニキビ痕が茶色く色素沈着しやすいのは、こうしたメラニン色素の生成が関係しています。

すべてのニキビが色素沈着するわけではありませんが、ニキビの炎症が強くなったり、繰り返しできてしまえばそれが肌へのダメージとなって色素沈着することも…。

きちんとケアさえしていれば、ニキビが色素沈着することも防げることが多いため、ニキビができたらとにかく適切なケアをすることが大切になります。

摩擦のある環境がさらに黒ずみを生む


おしりが黒ずむ原因としては、ニキビだけでなく摩擦刺激にも触れていかなければいけません。

おしりは下着や衣服などに常に触れている環境にありますが、それは常に摩擦刺激にさらされている状態と言ってもいいでしょう。刺激が重なれば当然それが肌へのダメージとなり、メラニンが生成され、黒ずみへと変わるのです。

また摩擦によって角質が厚くなり、ターンオーバーが遅れることも原因の一つです。ターンオーバーが正常であれば、古い角質とともにメラニン色素も一緒に剥がれていきますが、ターンオーバーが遅れている状態ではメラニン色素が剥がれて黒ずみが薄くなっていくのに時間がかかります。

ニキビや摩擦刺激によってメラニンが生成されつづけるため、だんだんと肌は黒ずんでいき、潤った明るい肌からは遠のいてしまうのです。

おしりニキビ・黒ずみはどう対処すればいい?


おしりの黒ずみは、まずはターンオーバーを促すことがカギになります。ターンオーバーを促すことはニキビ予防やニキビの改善にも繋がりますので、ぜひ行ってください。

ターンオーバーを促進するには、

・ピーリング
・規則正しい生活習慣

の2つがカギになりますので、覚えておきましょう。

ピーリングは市販されているフルーツ酸が含まれたピーリング石けんを使ってもいいですし、皮膚科でケミカルピーリングなどを受けてもいいでしょう。自宅でピーリングする際は、ピーリングにより通常より肌が乾燥しやすくなるため、ピーリング後の保湿もしっかりと行うようにしてくださいね。

また、ターンオーバーを促進するためには、生活習慣を整えることがとても大切です。薬などで一時的にはきれいにできても、生活習慣を改善しなければまたおしりニキビや黒ずみに悩まされることになります。

これを機に生活習慣を改善して、おしりニキビ知らずの生活を送るようにしましょう。

規則正しい生活習慣のポイントは、

・1日6時間以上の睡眠時間を確保する
・暴飲暴食に注意して、栄養バランスの取れた食事を心がける
・飲酒や喫煙を控える

などです。また、精神的なストレスもニキビの原因になるおそれがあるため、ストレス発散の習慣を身につけるようにしてください。

食事に関しては、暴飲暴食はもちろん厳禁です。栄養バランスが整っている食事を摂ることに力を入れましょう。

ターンオーバーを整えるためには、ビタミンAや亜鉛、ビタミンCの摂取を特に意識すると役立ちます。

ビタミンAはレバーやうなぎ、チーズや卵、緑黄色野菜に多く含まれ、亜鉛は牡蠣(かき)や煮干し、松の実などのナッツ類に、ビタミンCはピーマンやパセリ、いちごなどに含まれますので、意識的に毎日の食卓に取り入れるといいでしょう。

ただこれらの成分は、積極的に摂ろうとすると、食事からだけでは限界があるため、サプリメントで上手に補うことも重要です。必要な量や栄養素の種類など、お医者さんに相談されるのがおすすめです。

おしりニキビ・黒ずみを防止する少しの工夫


さて、おしりニキビや黒ずみの原因、対策に触れてきましたが、生活の中でもう少しだけ工夫できることがあります。それは、おしりニキビができないように、環境をよくするということです。

例えば、以下のような工夫をしてみてはいかがでしょうか。

・下着などの肌に触れる素材は綿素材などの刺激の弱い生地を選ぶ
・長時間座らなければいけないときには、クッションなどで圧迫を和らげる

以上のようなちょっとした工夫でも、おしりニキビや黒ずみを防止するのに役立ちます。

おしりという部位は、自分でもなかなか観察する場所ではありません。目につきにくいパーツのため、できるだけニキビや肌トラブルを発生させないことが重要。生活の中で自然とケアができればニキビや黒ずみに悩むこともありませんので、ぜひ、ここで紹介した対処法を試してみてくださいね。

文:杉浦優子