生活とスキンケアの見直しを!おしりニキビの治し方・予防法
Beauty 2017.04.21 UPDATE

生活とスキンケアの見直しを!おしりニキビの治し方・予防法

※ この記事は、2017年4月21日に追記しました!
 
 
おしりにニキビができたとき、あなたはどんな対処をしていますか?きっと、多くの人が「何もしていない」と答えるのではと思います。おしりニキビのケアの意識を上げるべく、ここではおしりニキビの治し方とその予防法をご紹介。ぜひ、きれいなおしりをキープするためにも、毎日のケアの参考にしていただきたいと思います。

(監修・取材協力)

蘇原 しのぶ(そはら しのぶ)先生
皮膚科医。東海大学医学部卒業後、北里大学皮膚科、獨協大学皮膚科を経て、白斑専門の新宿皮フ科副院長。2016年にしのぶ皮膚科開業。皮膚科・皮膚外科歴13年。ヒアルロン酸、ボトックスマスター認定医、日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。オールアバウト美と健康のガイドでもあり、「スッキリ!!」・「この差って何ですか?」等のメディア活動も精力的にこなしている。

おしりニキビ・段階別に治し方が違う?


おしりニキビと一口に言っても、ニキビには種類があるのをご存知ですか?実は、おしりニキビには3つの種類があります。その違いをまずは知っていきましょう。

白ニキビ


白ニキビは、見た目に白っぽいことからこう呼ばれています。皮膚の中に白い塊のようなものがポツリとできているのが特徴で、ごく小さいものではなかなか気づかないことも多くあります。

毛穴に皮脂や角質が溜まることで白く膨らむ白ニキビは、毛穴が塞がれた状態で発生することから「閉鎖面皰(へいさめんぽう)」という名称でも呼ばれます。

黒ニキビ


皮脂が毛穴に詰まっているところまでは白ニキビと一緒です。黒ニキビは、その皮脂が空気に触れることで酸化して黒ずんで見える状態のものを指します。

白ニキビは閉鎖面皰と書くのに対して、黒ニキビは「開放面皰(かいほうめんぽう)」といい、毛穴が開いて空気に触れていることが名称からも見て取れますね。

赤ニキビ


赤ニキビとは、炎症を起こしてしまっているニキビを指しています。白ニキビや黒ニキビは炎症を起こす前段階ですので、赤ニキビは症状が進行した状態です。赤くはれあがって痛みやかゆみがあったり、悪化すれば化膿することもあるでしょう。

おしりに赤ニキビができると、痛みがあって椅子に座れなかったり、生活にも弊害が出てきます。膿が洋服についてしまうなど、困ったことも増えるでしょう。

上記をまとめてみると、白ニキビと黒ニキビは初期のニキビで、赤ニキビは化膿した一歩進行してしまったニキビです。実は、この進行段階の違うニキビたちは、それぞれ段階によって処置や対処法が変わります。

次の項目からは、初期段階のニキビ、化膿したニキビ、繰り返し発生するニキビと段階別にタイプ分けして、その対処法を紹介したいと思います。

ニキビの進行度合いによって違う!タイプ別対処法


おしりニキビができたら、まずはそのニキビがどのタイプのニキビなのかを調べましょう。見た目にわかりやすいのが、その色です。白っぽい膨らみがあれば白ニキビ、黒ずんでいれば黒ニキビ、赤く炎症を起こしていたら赤ニキビです。

また、そのニキビがなんども繰り返しできていないか、思い返してみてください。「そういえば、前もここにニキビができた気がする…」という記憶があれば、別の対処が必要になってきます。

では、さっそく、タイプ別に対処法を知っていきましょう。

比較的初期段階のニキビ(白ニキビ・黒ニキビ)の対処法



白ニキビや黒ニキビは、ニキビの中でも比較的初期段階のニキビです。痛みやかゆみはなく、よく見てみないと気づかないこともあります。

白ニキビと黒ニキビの共通点は、毛穴に皮脂などの汚れが詰まっているという点です。この時点での最適な対処法としては、毛穴の詰まりを取り除くことが大切になります。

白ニキビも黒ニキビも、この時点で行うといいのがピーリングです。ピーリングには石けんやローションを使いますが、アバタレンやレチノインと呼ばれるフルーツ酸が含まれるものを使うのがいいでしょう。

固くなった角質を皮膚から排除して柔らかくするためには、サリチル酸ワセリンなどの塗り薬を使うこともあります。これらは皮膚科で処方してもらえますので、ぜひ一度、お医者さんに相談することをおすすめします。ピーリング後は保湿が大切ですので、保湿剤なども処方してもらえるといいですね。

日常の中で白ニキビや黒ニキビをケアするなら、入浴時、ゴシゴシとこすって洗わないように注意してください。しっかりと泡立てた泡でやさしくなでるようにして洗い、皮膚を刺激しないことが大切です。

食事に関しては、皮脂の分泌を抑えてターンオーバーを促してくれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンB2やビタミンB6が含まれたサプリメントを摂取してもいいです。

最もしてはいけないのは、白ニキビや黒ニキビの中にある皮脂や角栓などを、無理に取ろうとすること。間違ったセルフケアをすれば、化膿して赤ニキビへと進展してしまうこともあるので注意が必要です。

化膿した赤ニキビの対処法



白ニキビや黒ニキビが進展すると、化膿して赤く炎症を起こす赤ニキビへと変化していきます。膿が出て衣服が汚れたり、痛みがあったりと、不快な思いをすることも多いです。

この赤ニキビになったら、まずはお医者さんへ診てもらうのがベスト。炎症したニキビを放っておけば、さらに悪化する可能性が高いため、治療効果の高い抗生剤を処方してもらいましょう。

抗生剤は、テトラサイクリン系抗生物質やマクロライド系抗生物質などの服用薬の他に、リンコマイシン系抗生物質やニューキノロン系抗生物質などの塗り薬を処方されることが多いです。

また、ビタミンC誘導体は、抗ニキビ作用や毛穴縮小作用、活性酸素除去作用があるため、皮膚科のニキビ治療でよく使われます。ニキビを改善するのはもちろん、ニキビ治療後に気になるニキビ痕の心配もなくなるので、「ニキビごときで皮膚科に行くなんて…」と思わず、早めにお医者さんに診てもらうようにしましょう。

繰り返すおしりニキビの対処法



おしりにニキビがよくできるという人で、今まさに白ニキビや黒ニキビの状態になっているという人がいれば、お医者さんで再発を防ぐ治療を受けられます。

その治療が、ニキビの圧出治療です。

ニキビの圧出治療は、「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」とも呼ばれ、保険が利く治療法です。面皰圧出は、患部を消毒した後、針やレーザーなどを使って小さな穴を開け、そこから専用の器具で毛穴の中身を押し出して治療します。

この面皰圧出を行うと、アクネ菌が溜まっている毛穴の内容物を取り去ることができるので、ニキビの治りが早くなります。加えて、レーザーで穴を開ける治療法では、毛穴にある皮脂腺が熱でダメージを受けるため、再びニキビができるのを防ぐことが可能になるのです。

毛穴の中身を取り出すことはニキビケアにつながりますが、必ずセルフケアをしないようにしてください。自己流でケアをすれば皮膚や毛穴を傷つけ、さらに悪化する可能性があります。指で押し出すなどの行為も、絶対にしないようにしてくださいね。

もし、繰り返すニキビをセルフケアするのなら、日々の生活習慣で気をつけることがありますので参考にしてみてください。

・下着や衣服などは肌への刺激が少ないものを選ぶ
・汗などをかいたらこまめにシャワーを浴びるなど、清潔を心がける
・睡眠や食事に気を使い、規則正しい生活をする

以上が日常生活で行えるおしりのニキビ予防の基本になります。おしりは常に衣服に触れていて、その摩擦刺激にダメージを受けているもの。なるべく肌にやさしい綿素材の下着や衣服を選んで、ダメージを最小限にして生活をしましょう。

また、おしりニキビは清潔を心がけることが大切です。おしりは皮脂や汗の分泌が多い部分でもあるので、シャワーをこまめに浴びたり、着替えをするなど、清潔を保つようにしましょう。

もう一つおしりニキビの予防で大切なのは、規則正しい生活習慣を身につけることです。睡眠不足や栄養バランスの偏った食事、ストレスなどは肌のターンオーバーを乱れさせておしりニキビになりやすい環境を整えます。

おしりは顔などと違って、毎日こまめに観察する部位ではありません。そのため、気づいたら赤ニキビになっていた…ということも少なくないのです。もしできてしまったら、お医者さんで早めのケアをし、自分の乱れた生活習慣を改善することに努めるようにしてください。

文:杉浦優子