ダラダラ続くのは病気?なかなか終わらない長い生理の原因5つ
Health 2017.04.21 UPDATE

ダラダラ続くのは病気?なかなか終わらない長い生理の原因5つ

※ この記事は、2017年4月21日に追記しました!
 
 
女性の中には、生理がダラダラと長く続くという方も少なくないようです。以前は3〜7日程度できっちり終わっていたという方でも、なぜ生理が長引くのでしょうか。
 
 
今回の記事では、終わらない生理で考えられる5つの原因をご紹介します。中には怖い病気の可能性もありますので、しっかり確認していきましょう。
 
 
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記事の内容をざっくり言うと...

● 生理が終わらないのは、女性ホルモンの乱れか、子宮の病気が主な原因。

● セルフチェックを行い、子宮の病気であれば婦人科に相談。

● 不正出血の場合は、子宮がんの恐れがあるので、早期に病院にいくべき。

 
 


正常な月経期間、経血量


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まずは正常な月経を知りましょう!
 
 
正常な月経は、3〜7日間ほどです。8日以上続くと「過長月経」、2日以下であると「過短月経」と呼ばれ、異常な月経だとみなされます。生理がダラダラ続いている状態は、いわゆる過長月経です。
 
 
過長月経は、実は経血量にも関係しています。正常の経血量は、1回の周期で50〜150mlほどです。150mlより多い場合は「過多月経」、50ml未満である場合は「過少月経」と呼び、同様に異常とみなされます。
 
 
下記のような症状の場合、過多月経かもしれません。
 
● トイレで座った瞬間に、経血が流れ出てしまう。
 
● 1時間ごとにナプキンを変えないと持たない。
 
● 梅干しほどの大きさの血のかたまりが、2日以上続けて出る。
また、4日目以降に血の塊が出る。
 
● ナプキンの使用回数が30枚以上。

 
生理期間が長く、経血量が多い場合、重症と考えた方が良いでしょう。
 

生理が終わらない「過長月経」の原因と対処法


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では、過長月経はなぜ起きるのでしょうか。
 
 
生活習慣の改善で解決する軽いものもあれば、命にかかわる重症なものもあります。対処法は一様ではありません。
 
 
自分に当てはまる原因を探し、最適な対処法で正しく改善を行ってください。
 
 

セルフチェック


まずは生理が終わらない原因を把握するため、下記の質問にYES、NOで答えてみてください。
 
 
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① 思春期の詳細
② ホルモンバランスの乱れ、更年期の詳細
③ 子宮筋腫の詳細
④ 子宮内膜症の詳細
⑤ 子宮がんの詳細
 
 
※ 上記はあくまで目安であり、保証するものではありません。詳細に調べたい方は、正式な医療機関での受診をお勧めいたします。
 
 

① 思春期(無排卵月経)


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思春期は、誰しもが生理について初心者である時期。初経をしてから数年は、受精卵のベッド代わりになる「子宮内膜」に異常が起こりやすくなります。子宮内膜は、女性ホルモンのバランスに強く影響を受けます。
 
 
女性ホルモンは2種類あり、子宮内膜を充実させる「黄体ホルモン(プロゲステロン)」と、子宮内膜を厚くする「卵胞ホルモン(エストロゲン)」の2つです。
 
 
片方が過剰に分泌されたり、分泌されなかったりすると、受精卵のベッドがガタガタな状態になってしまいます。
 
 
ガタガタなベッドではぐっすり眠ることができませんよね。受精卵も同じです。落ち着いてベッドにいられなくなり、排卵が起きなくなります。そのため、生理がだらだら続いてしまうのです。
 
 
思春期特有の生理がだらだら続く状態のことを「無排卵月経」と呼びます。なお、無排卵月経の状態では、妊娠することができません。
 
 
貧血や疲労感、激しい動悸が主な症状です。
 
 
無排卵月経の対処法

無排卵月経は、成長とともに改善されることがほとんどです。そのため、あまり悲観的になることはないでしょう。
 
 
ただし、生理が終わらず、なおかつ経血量が多い場合は気をつけてください。思春期の若い女性はもともと貧血になりやすく、あまりにも経血量が多過ぎると、輸血が必要になるケースがあります。
 
 
血小板や白血球の病気が隠されている場合があるので、心配であれば、婦人科に行くことをおすすめします。
 
 

② ホルモンバランスの乱れ、更年期(黄体機能不全)


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30代〜40代前後の女性の場合、生理周期・月経量に異常がなければ、「黄体機能不全」の可能性が高いです。最近、私が経験した長い生理は、黄体機能不全と診断されました。
 
 
黄体機能不全は、無排卵月経と同様、ホルモンバランスの乱れが主な原因です。
 
 
実は、更年期はホルモンの混乱期ともいわれ、思春期と同じくホルモンバランスが乱れやすい時期です。バランスの乱れると、受精卵のベッドとなる子宮内膜がはがれてしまうのです。
 
 
食事や運動、睡眠時間などの生活習慣が乱れが、ホルモンバランスの異常を引き起こす一種です。
 
 
黄体機能不全の対処法

重度の病気ではないため、まずは生活習慣の見直しを行ってみてください。命に別状はなく、悲観するものではありません。
 
 
ただし、ホルモン治療やピルによる排卵抑制も対処法の一つではあるので、あまりにも辛い場合は婦人科へ行くことをおすすめします。
 
 
生活習慣の改善 食事

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OLの皆さん、「残業がかさんで、夕食を取るのは22時を過ぎるから、朝食は食べなくても大丈夫!」と思っていませんか?
 
 
実は、人間の脳は睡眠中も働いていて、エネルギー源であるブドウ糖を消費しています。そのため、遅い夕食でも、朝は空腹状態になります。空腹状態が続くと、生理も乱れるのです。まずは1日3食きちんと食べることから始めましょう。
 
 
過度なダイエットも要注意です。BMIが18.5%未満の人はやせすぎで、肥満と同様、あらゆる生活習慣病にかかりやすい状態になります。ダイエットをしたとしても、BMIは18.5%以上を心がけましょう。
 
 
BMIは、下記URLで計算できます。
【参考URL】BMI計算 〜自動計算機〜
 
 
長引いて終わらない生理の時期は、大豆青魚がおすすめです。
 
Fresh mackerel and sardine fishes
 
 
納豆や豆腐などの大豆製品は、イソフラボンを含んでいます。イソフラボンは卵胞ホルモンの調整をしてくれます。
 
 
青魚は、ビタミンB6を豊富に含み、PMSやつわりの症状を軽減することがわかっています。特にかつおは、鉄分の一種である「ヘム鉄」を含み、生理時の貧血を緩和する効果があります。

 
逆にコンビニで販売されている菓子や加工食品は、過剰な塩分や糖分を含んでいるものが多いです。血糖値が急上昇、急降下し、血液の流れを悪くなりやすいので、摂りすぎは控えるようにしましょう。

 
 

生活習慣の改善 運動


生理の時は何をしてもだるいので、身体はできるだけ動かしたくないと思いますよね。ただ、全身を使った運動をすると、血行が良くなり、ホルモンのバランスが良くなります。
 
 
運動の種類は問いませんが、最も手軽にできるのはウォーキング。早足でやや大股に動くのが理想ですが、普通に歩くだけでも十分です。

 
 

生活習慣の改善 睡眠

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生理前や生理中は、日中は眠いのに、夜は目が冴えてしまうことになりがち。しかし、睡眠は身体にとって最高の休息です。
 
 
不眠になることで、黄体ホルモンの分泌量が急減する説があります。短縮しても5〜6時間は、睡眠時間を確保するべきです。
 
 
なかなか眠れない方は、寝る前に入浴をしてみてください。実は入浴は最高の入眠剤であり、体温が自然と上がるため、寝つきが良くなります。入浴後の15分後がベッドに入るタイミングです。
 
 
また、鎮静効果のあるハーブの一種「カモミール」をミルクに入れてから飲むと、安眠しやすくなります。

 
 

③ 子宮筋腫


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生理が終わらず、なおかつ経血量が多い場合は、子宮や卵巣の病気である可能性があります。「子宮筋腫」はそのひとつです。
 
 
子宮筋腫とは、子宮の中に”こぶ”のようなものができる病気です。そして、卵胞ホルモンがこぶを大きくします。ただし、”こぶ”と言ってもガンとは異なり、命に別状はありません。
 
 
35歳ごろから徐々に増え、40代が発症のピークとなり、50代から減少傾向にあります。
 
 
驚くのは、発症率です。30代以上女性の4人に1人が子宮筋腫を持っているといわれており、すべての女性にも起こり得ます。
 
 
残念ながら、発症の原因は詳しくわかっていません。主な症状は、息切れ、めまい、激しい動悸、疲労感、頻尿、貧血などが挙げられます。
 
 
なお、こぶができた場所によっては妊娠しづらくなることがありますが、不妊に直結することはありません。
 
 
子宮筋腫の対処法

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子宮筋腫の治療法は、お薬手術となります。そのため、婦人科に行くことをおすすめします。
 
 
お薬での治療は、鎮痛剤やピルなどを使用する「対症療法」と、GnRHアゴニストというホルモンを使用する「ホルモン療法」の二択です。
 
 
軽い症状は対症療法、重い症状はホルモン療法となります。また、妊娠をしたい人は対症療法、妊娠をしなくても良い人はホルモン療法が勧められます。
 
 
対症療法は病院の薬を飲むのと変わらないので、副作用はほぼありません。しかし、即効性が見込めないため、引き続き生理が終わらないケースがあります。
 
 
対して、ホルモン療法は即効性があります。しかし、人口的に閉経と近い状態にするので、妊娠しづらく、更年期の症状が副作用として起こり得ます。また、骨粗しょう症にもなりやすくなります。
 
 
ただし、お薬での治療は、一時的に”こぶ”を小さくする方法であり、薬を飲むのをやめると、2〜3ヶ月でこぶが元の大きさに戻ってしまうという難点があります。あくまで、症状を軽くする手段であり、根本的にこぶをなくすことはできません。
 
 
一方、手術での治療は、こぶを子宮ごと取り除く「子宮全摘出手術」、こぶのみを取り除き子宮を残す「子宮筋腫核出術」、こぶを壊死させる「子宮動脈塞栓術」の三つが主な方法です。
 
 
子宮全摘出手術は、こぶを子宮ごと取り除くので完治できますが、妊娠はできなくなってしまいます
 
 
子宮筋腫核出術は、こぶのみを取り除き、子宮は除くので妊娠はできますが、再発することがあります
 
 
最近、こぶのみを壊死させる子宮動脈塞栓術という手術ができましたが、実施している施設が限られているのと、方法がまだ完全には確立されていないのが現状です。
 
 
基本的には、お薬か手術による治療ですが、2〜4割の人は漢方薬の服用によって、数ヶ月で改善されることがあります。
 
 
漢方薬は副作用が圧倒的に少ないので、症状が軽い人は漢方薬を利用することもひとつの手です。
 
 
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、温清飲(うんせいいん)などの漢方が有効です。
 
 
まとめると、子宮筋腫の治療は、「早く治したいか」「妊娠を希望するか」によって異なります。婦人科の先生に相談して、自分に合った治療を選択することが一番です。あまり症状が重くない場合は、漢方薬から試してみるのも良いでしょう。
 

 
 

④ 子宮内膜症


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生理が終わらない場合、「子宮内膜症」も考えられます。
 
 
子宮内膜症とは、本来子宮にあるはずの子宮内膜が、腸やぼうこう、お腹の中や卵巣で増殖する病気です。
 
 
また子宮内膜が、子宮の筋肉の中で増殖するパターンを「子宮腺筋症状」と呼びます。通常、子宮内膜が筋肉でできることはありません。
 
 
子宮内膜症もよくある病気であり、生理がある人の10人に1人は子宮内膜症といわれています。命に別状はありません。
 
 
残念ながら、子宮内膜症も詳しいことは判明していません。主な症状は、生理痛や排便通、下腹部の痛みが挙げられます。
 
 
生理痛は典型的な症状であり、子宮内膜症の人の約9割は生理痛を感じます。以前はそうでもないのに、回を重ねるごとに生理痛がひどくなってきたという方は、要注意です。
 
 
逆に子宮筋腫の場合は、生理痛がひどくなるケースは少ないので、「生理痛を感じるかどうか」で、子宮筋腫か子宮内膜症のセルフチェックになります。
 
 
また、子宮筋腫は不妊にはなりませんでしたが、子宮内膜症の約5割は不妊症の人です。症状が進むほど、妊娠しにくくなるという報告もあります。
 
 
子宮内膜症の対処法

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子宮内膜症は卵巣がある限り、再発の可能性が高いです。ただし、命に別状はありません。
 
 
子宮内膜症は、お薬手術が基本的な治療法です。
 
 
お薬での治療は、鎮痛剤やピルなどを使用する「対症療法」、GnRHアゴニストというホルモンを使用する「ホルモン療法」の二種類です。
 
 
症状が軽いと対症療法、重いとホルモン療法が選ばれます。
 
 
対症療法の場合、即効性はありませんが、妊娠はできます。ホルモン療法の場合、即効性はありますが、閉経に近い状態になるので、治療中は妊娠することができません。
 
 
一方、手術での治療は、内膜症の部分だけを焼いて取り除く「保存的手術法」、子宮と片方の卵巣を摘出する「準根治手術法」、子宮と両方の卵巣を摘出する「根治手術法」の三つが主な方法です。
 
 
保存的手術法は、妊娠はしやすくなりますが、再発の可能性は極めて高いです。逆に準根治手術法と根治手術法は、完治しますが、妊娠はできなくなります
 
 
また、子宮内膜症の場合も、漢方薬によって2〜4割の人が症状の軽減に成功しています。
 
 
同様に、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、温清飲(うんせいいん)などが有効です。
 
 
子宮内膜症の治療も、「はやく治したいか」「妊娠したいか」を自己判断し、婦人科に相談の上、最適な治療を選びましょう。
 
 
子宮内膜症は厄介で、手術以外には完治させることができないのが現状です。また、妊娠ができなくなる危険を伴う手術でなければ、完治できません。今後のライフステージに応じて、お薬と手術をうまく使い分け、上手に付き合っていくことが良いでしょう。
 
 
治療費は?痛みは?

ここまで読むと、「治療費が気になる…」と心配されている方もいると思います。子宮筋腫と子宮内膜症の薬は、基本的に保険が適用されます。お薬の治療は1万円程度、手術も特殊な手術を選ばない限り、10万円程度です。
 
 
ただし、ホルモン療法は一部保険が適用されないケースがありますので、お医者さんに相談してください。
 
 
手術の痛みですが、基本的に全身麻酔を使用するため、手術中の痛みはありません。術後数時間は痛みますが、薬で痛みをコントロールすることができるので心配ありません。
 
 

⑤ 子宮がん


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生理が終わらない原因のほとんどは、黄体機能不全か子宮筋腫、子宮内膜症です。しかし、命にかかわる「子宮ガン」が原因である場合があります。
 
 
月経期間中以外に、性器から出血することはあるでしょうか?もしあれば、その出血は不正出血の可能性があります。
 
 
不正出血がみられる人は、子宮頸がんや子宮体がんの可能性があります。両方とも怖い病気で、がんが他組織に転移することがあります。
 
 
子宮がんの対処法

子宮がんの場合は、手術をする必要があります。
 
 
早期発見が重要なので、定期的に婦人科検診に行くことをおすすめします。子宮がんが見つかったら、婦人科の先生に相談の上、早急に治療するようにしましょう。
 
  

番外編:経血の色が気になる...


Clean and safe
生理が終わらない原因は、経血の色もヒントになります。
 
 
普段と比べて経血が茶色い方は、ホルモンバランスの乱れが主な原因です。
 
 
経血が子宮の中から出ることができず、酸化してしまうことで茶色くなります。経血が黒い経血の方は、特に酸化が進んでいます。規則正しい生活になるように、生活習慣の改善を心がけてください。
 
 
しかし、普段と比べて経血が鮮やかな赤色(朱色)の方は、不正出血の疑いがあります。
 
 
前述した通り、不正出血は子宮がんの可能性があります。おりものシートなどを常用して、不正出血がないかを観察することをおすすめします。
 
 

まとめ

● 生理が終わらないのは、女性ホルモンの乱れか、子宮の病気が主な原因。
 
● セルフチェックを行い、子宮の病気であれば婦人科に相談。
 
● 不正出血の場合は、子宮がんの恐れがあるので、早期に病院にいくべき。

 
生理が終わらないのは、原因によって対処法も変わります。本記事を読んで、最適な対処法を実践してみてくださいね。
 
 
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