肝斑の治療薬「ハイドロキノン」って何?【皮膚科医監修】
Beauty 2017.06.08 UPDATE

肝斑の治療薬「ハイドロキノン」って何?【皮膚科医監修】

30~40代になるとできやすくなる肝斑。もしかしたら、あなたは鏡の前で「肝斑かもしれない」と、シミを眺めているかもしれません。妊娠や更年期などで女性ホルモンのバランスが崩れると起こりやすいこの肝斑。皮膚科で治療する場合、ハイドロキノンという美白作用のある薬が使われることもあります。
今回は、肝斑治療の中でも、ハイドロキノンを使った治療法についてご紹介します。

肝斑とは何か


肝斑とは、顔の左右対称にできる広範囲のシミのことで、シミやそばかすのように点々と見えるものから、大きな水たまりのように見えるものまでさまざまな形をしています。
主にできる部位は、頬、目じり、額、鼻の下などです。ちょうど目の周りを避けるようにして広がるのが特徴です。
原因は女性ホルモンのバランスが乱れることにあると考えられています。

肝斑の主な治療法


この肝斑は、主に次のような方法で皮膚科で治療されています。

・トラネキサム酸の内服や注射
・ハイドロキノンやトレチノインなどの塗り薬を塗る
・ビタミンCを塗る
・光治療
・弱いレーザー治療

中でも、ハイドロキノンやトレチノインは、肝斑のできている部位に塗る外用薬を使用する方法です。いわゆる、「美白効果」が期待できるといわれているものです。

ハイドロキノンとは?



このうち、肝斑を薄くするといわれているハイドロキノンについて少し詳しくみていきましょう。

普通、皮膚は紫外線や激しくこするなどの外部からの強い刺激を受けると、色素細胞であるメラノサイトから「メラニン」を合成し、皮膚を守ろうとします。しかし、このメラニンは黒い色しており、皮膚を一時的に黒くします。普通はターンオーバーによって皮膚が生まれ変わって肌の色は元に戻りますが、色素沈着したまま黒いところが残ってしまうこともあります。これがシミやそばかすです。

そんなとき、このハイドロキノンは、メラニンの合成を阻止して、さらにメラニンを生成する原因となる酵素「チロシナーゼ」が活性化するのを抑える作用があります。

また、同時に、メラニンができてしまった後も、還元して除去する作用もあります。

ハイドロキノンでどんな治療効果が期待できる?



ハイドロキノンは、皮膚科治療において、肝斑だけでなく、シミやそばかすなどにも広く使用されています。その美白効果については、個人差があるため、必ずしも効果があるとはいえませんが、使用してみたい方は一度皮膚科を受診してみましょう。

まとめ


ハイドロキノンは、皮膚科における肝斑治療で使用されている外用薬の一つです。しかし、必ずしも治療効果があるとはいえず、個人差があります。このことを理解した上で、皮膚科で治療を受けましょう。

(監修)蘇原 しのぶ(そはら しのぶ)先生
皮膚科医。東海大学医学部卒業後、北里大学皮膚科、獨協大学皮膚科を経て、白斑専門の新宿皮フ科副院長。2016年にしのぶ皮膚科開業。皮膚科・皮膚外科歴13年。ヒアルロン酸、ボトックスマスター認定医、日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。オールアバウト美と健康のガイドでもあり、「スッキリ!!」・「この差って何ですか?」等のメディア活動も精力的にこなしている。