デリケートゾーンの黒ずみ原因とは?【医師監修】
Beauty 2017.04.21 UPDATE

デリケートゾーンの黒ずみ原因とは?【医師監修】

※ この記事は、2017年4月21日に追記しました!
 
 
デリケートゾーンの黒ずみといえば、女性にとっては人に相談しにくい、しかし大きな悩みのひとつでしょう。

世の中には、デリケートゾーンのケアや美白を謳う製品、エステなども多くあります。しかし、そもそもなぜデリケートゾーンが黒ずんでしまうのか、そのメカニズムを把握していないと、適切なケアを選ぶこともできません。

この記事では、デリケートゾーンが黒ずんでしまう原因を種類別に解明して、それに応じた対策を紹介していこうと思います。

(監修・取材協力)
辻奈央先生

辻 奈央先生
東京皮膚科・形成外科、イーストワン皮膚科・形成外科 2009年北里大学医学部卒業、日本大学板橋病院初期研修。2011年日本大学板橋病院 初期研修終了、日本医科大学麻酔科勤務。2013年大手美容外科院長を経てイーストワン皮膚科クリニック開業。日本形成外科学会 会員、日本美容外科学会 会員、日本麻酔科学会 会員、日本アンチエイジング外科学会 会員、日本医学脱毛学会 会員。株式会社N&Yホールディングス http://nyholdings.net

1.デリケートゾーンが黒ずむメカニズム


肌が日焼けする理由は、みなさんもよくご存知ですよね。強い日差しを浴びた皮膚は、自らメラニン色素を作り出して日焼けすることで紫外線から肌を守るのです。もし日焼けしなければ、紫外線が肌の奥にまで届いてしまい、皮膚がんやDNAの破壊など、大変な症状を引き起こすことになります。

もう少し詳しく説明すると、皮膚が紫外線などの刺激を受けると、肌の奥にあり、メラニン色素を作り出すメラノサイトという細胞へ情報伝達物質が送られます。

このときチロシナーゼという酵素が活性化し、メラノサイトの中にあるチロシンというアミノ酸に作用すると、チロシンがメラニン色素へと変化します。

これ自体は肌を守る正常な反応なのですが、乳首やわきの下、そしてデリケートゾーンなどは肌が敏感なため、服とこすれるなどの刺激を受けただけで、肌を守るためにメラニン色素が生成されて、肌の表面に出てきてしまうのです。

2.黒ずみを回復させるターンオーバー



日焼けで焼けた肌は、夏が過ぎれば自然に元の色へ戻ってゆきます。これを、肌のターンオーバー(新陳代謝)といいます。

肌の奥で真皮として生まれた新しい皮膚細胞は、日が経つにつれて徐々に皮膚の表面へと浮かんで表皮の角質細胞になり、やがては垢となってはがれ落ちます。この老化してはがれる寸前の角質細胞は、細菌などから肌を守るバリアーの役割も果たしています。

このとき、皮膚の中で作られたメラニン色素も、皮膚細胞と一緒に表皮へと押し出されてゆき、垢と一緒に排出されることで、元の肌の色へと戻るわけです。

このターンオーバーの周期は、通常およそ28日程度といわれていますが、個人差もあり、また歳を取っていくと、だんだん周期が長くなってゆきます。

3.デリケートゾーンが特に黒ずむ原因


肌が敏感な部分は、刺激を受けるとすぐに黒ずんでしまいます。そしてデリケートゾーンは常に下着で包まれているため、摩擦による刺激を受け続けることになります。

そのためメラニン色素が蓄積してしまうのが黒ずみの大きな要因ですが、原因はそれだけではありません。

例えばデリケートゾーンを清潔にしようと、強力なボディーソープで念入りに洗ってしまう、またアンダーヘアの処理なども、やり方が悪いと肌への刺激となり、黒ずみを促進してしまうのでます。

また肌のターンオーバーが乱れてしまうと、生成されたメラニン色素がうまく排出されず、肌の奥に蓄積されてしまう色素沈着を起こします。逆にターンオーバーが早すぎても、まだ新しくて弱い肌が表面に出ることになり、わずかな刺激で黒ずむなど、数々の肌トラブルの原因になってしまいます。

ターンオーバーの乱れは、紫外線を浴びることで起きるほか、女性特有のホルモンバランスが乱れることでも大きな影響を受けます。

女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)の二種類が、一定の周期でバランスを変えて分泌されることにより、女性の身体をコントロールしています。

しかしこのホルモンバランスは繊細なため、睡眠不足、運動不足、偏った食事、ストレス、タバコ、過度のアルコールなどで簡単に乱れてしまうのです。

4.デリケートゾーンの黒ずみ対策


ここまでの説明でおわかりでしょうが、デリケートゾーンの黒ずみを防止、解消するには、メラニン色素が作られるような肌への刺激を避け、ターンオーバーを促進することが秘訣なのです。

ここからは黒ずみの原因となる要素別に、具体的な対処法を挙げていきましょう。

下着



ほぼ24時間、デリケートゾーンを刺激し続ける下着は、デザインを優先したタイトなものより、サイズに余裕のあるゆったりした形を選びましょう。ボクサーパンツタイプもいいでしょう。

ポリエステル素材の下着は、可愛らしいものも多いのですが、肌への摩擦が大きくなるためおすすめできません。

綿100パーセント、シルク、オーガニックコットンなど柔らかく摩擦が少ない素材で、吸湿性、通気性に優れたものを選ぶことです。また腰まわりなどを締めつけないゴムなしのものか、締めつけない工夫をしたゴムを使っている品がおすすめです。

洗い方


お風呂で洗うときは、まず刺激の弱い、弱酸性のデリケートゾーン専用石鹸を選んでください。黒ずみ防止成分を含んだ石鹸を使うのもいいでしょう。

その石鹸を直接デリケートゾーンにつけるのではなく、まず手にとって泡立てます。アンダーヘアから陰部、肛門へと、前から順に、指の腹でやさしくマッサージするように洗っていきます。同じ場所を何度も洗いすぎるのも刺激になるので、洗い残しだけに注意して、手際よく洗っていきましょう。

デリケートゾーン全体に泡が行きわたったら、4、5分待って成分の浸透を待ってから、ぬるめのお湯で丁寧に流します。熱いお湯で流すことや、石鹸の流し残しも肌への刺激になってしまうので気をつけてください。

保湿


デリケートゾーン専用の保湿クリームを使うのも、黒ずみ対策になります。

手のひらに保湿クリームを一円玉大ぐらいに取り、肌で暖めるようにして広げます。それを、デリケートゾーンへやさしく押し込むように広げていってください。こすりつけると刺激になってしまいます。

また粘膜に保湿剤をつけるのは、善玉菌を落としてしまって害になる恐れがあるので避けてください。

回数は、入浴後のほか、朝、外出の前にも保湿しておくと、一日の刺激を軽減することができます。

ムダ毛処理


ムダ毛処理も、方法を誤ると肌への刺激になってしまいます。

ペンタイプの電気シェーバーとデリケートゾーン用のシェービングジェルを使って、体毛の流れと同じく、上から下へと処理していってください。

生活習慣


肌のターンオーバーを乱さない鍵は、生活習慣にあります。

睡眠はホルモンバランスを保つために重要です。特に午後10時から午前2時にかけての睡眠は、熟睡できて女性ホルモンにもよい影響を与えます。

食事は栄養のバランスの取れたものを、特に新陳代謝のためにタンパク質をきちんと摂りましょう。ただ動物性タンパク質の取りすぎは弊害もあるので、大豆類やソイプロテインなどで補充するといいでしょう。またメラニン色素の生成を抑え、排出を促進するビタミンCを中心に、各種ビタミンや鉄分も摂ってください。

あとは適度な運動に、タバコは吸わない、お酒は適量で、ストレスを溜めない健康的な毎日を送ることが、黒ずみの防止につながります。

まとめ


デリケートゾーンの黒ずみケアには、いろいろな方法があります。

ただ、まずは黒ずみの原因をきちんと理解して、自分の場合は何が主な原因になっているかを見極めることが第一歩です。

その上で適切なケアさえできれば、黒ずみの悩みから解放される日は必ずやってきます。黒ずみは肌のターンオーバーで解消されるため少し時間はかかりますが、根気よく続けてみてください。