便秘から来る吐き気の原因と解消法5選【医師監修】
Beauty 2017.04.21 UPDATE

便秘から来る吐き気の原因と解消法5選【医師監修】

※ この記事は、2017年4月21日に追記しました!
 
 
吐き気がするといった場合、さまざまな原因が考えられます。しかし、便秘の症状が同時に起こっている場合、便秘から吐き気がきている可能性もあります。まずは今起こっている吐き気の原因の目星をつけてみましょう。

また、便秘からくる吐き気の場合、便秘解消を目指すことも大切です。その便秘解消法も合わせてご紹介します。

吐き気の原因って?


吐き気は、一般的にどのような原因で起こるものなのでしょうか。考えられる原因を福島吉野スマイル内科・循環器内科の院長である坂口 海雲先生に教えてもらいました。

(監修・取材協力)

福島吉野スマイル内科・循環器内科
院長 坂口 海雲(さかぐち みくも)先生
平成21年大阪市立大学医学部卒業。平大阪市立大学 臨床研修の後、平成23年に大阪市立大学循環器内科入局。ベルランド総合病院、川崎病院 臨床助教、大阪市立大学病院を経て、平成28年10月に福島吉野スマイル内科・循環器内科(http://sakaguchi-smile-clinic.com/)を開院。日本内科学会認定内科医、日本医師会認定産業医、日本循環器内科学会所属医医学博士

病気からくる吐き気


「吐き気が病気から起こる場合、まずは急性の胃炎、胃潰瘍、胃がん、腸閉塞など、消化器に問題があることが考えられます。また、消化器疾患だけでなく、脳出血やくも膜下出血などの脳に関する疾患から起こることもあり、決して胃腸が悪いとは限らないので注意が必要です」(坂口先生)

日常生活による吐き気

「日常生活では、食べ過ぎ、乗り物酔い、食中毒、薬の副作用、喫煙、ストレスによるものなど、さまざまな原因で吐き気が起こることがあります。また、生理前や生理中に、女性ホルモンの影響から便秘や吐き気などの症状が起こることがあります。これを月経前症候群(PMS)や月経困難症と呼びます。他に、頭痛や肩こり、腰痛、不眠、イライラ、疲労感などの症状が起こる場合もあります。妊娠初期は、つわりの症状で吐き気が起こることもあります」(坂口先生)

このような中、便秘で吐き気が起こることもあるのだそうです。

便秘による吐き気


「便秘によって吐き気が起こる場合があります。軽度であれば、特に病気とは関係のない一般的に便秘と呼ばれるものを指すこともあります。腸と胃は同じ消化器なので、便秘で腸が不調になれば、胃も不調になる可能性があります。また、特に気をつけなければならないのが、便秘の症状が病気によって起こっているケースです。

吐き気や激しい腹痛が起こっているといった場合には、大腸がんや大腸ポリープ、腸炎、腸閉塞などの重大な病気が原因の可能性があります。このような強い症状が出ているのであれば、早急に病院を受診してください」(坂口先生)

過敏性腸症候群による吐き気


「また、便秘と下痢を繰り返すなどの症状がある、主にストレスが原因の過敏性腸症候群でも、吐き気の症状が起こることがあります。腸の調子が悪い状態が続いていて、吐き気や嘔吐、めまい、下腹部の痛み・張り、頭痛、肩こり、疲労感などの症状も起こっているのであれば、過敏性腸症候群が疑われます」(坂口先生)

便秘からくる吐き気の対策


そこで、便秘が原因の吐き気の対処法を伺いました。

「激しい腹痛や吐き気がある場合には、病気からくる便秘・吐き気の場合があります。すぐにかかりつけの医師に相談して、診てもらうようにしてください。

それほど吐き気の症状がひどくない場合でも、人によって程度が異なり、自己判断はむずかしいものです。万が一、病気による便秘だったというケースも考えられますので、吐き気を伴う便秘の場合には、いずれの場合も一度医師に診てもらうのをおすすめします」(坂口先生)

便秘解消方法


もし、医師の診断の下、その吐き気が一般的な便秘が原因だったという場合、便秘解消のための生活を送るのをおすすめします。

便秘解消の基本は食事です。そして、サポートとして運動・マッサージなどを行いましょう。

では、まずは食事から便秘解消方法をみていきましょう!

そこで、便秘解消に役立つ食べ方をご紹介します。

1日3食しっかり食べる


ダイエットのために欠食したり、朝食を抜いたりして、一日3食の食事リズムを崩してしまうと、便秘を促進してしまいます。もちろん、朝食抜きが悪いというわけではありません。朝食を食べないほうが調子が出る人もいるからです。しかし、便秘に悩まされているのであれば、朝食は抜かずに何かバナナなど、食べやすいものを一口、口に入れるだけでも食べるのがいいといわれています。その理由は、腸の動きは、朝に最も活発になるからです。朝、起き抜けにコップ1~2杯の水を飲むと、自然に便意がやってくる人もいます。また、腸は、胃にものを入れたときに動き出すので、朝いちばんに何かものを胃に入れることで、自然な腸の動きが促され、朝、快便がやってくる可能性もあるのです。」

水分をしっかり摂る


便秘がちな人は水分を充分取れていない傾向があるといわれています。水分は1日1.5リットルから2リットルを目安に、十分に摂りましょう。一般的な500mlペットボトルのミネラルウォーターでいえば、3〜4本ですので、それほど多くはありません。ぜひ試してみてくださいね。

食物繊維は、水溶性・不溶性両方をしっかり摂る


便秘解消に役立つ食品の代表が、食物繊維です。食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類あります。これらはそれぞれ腸内での働きが異なるため、バランスよく摂ることが大切です。特に便秘が長引いている人は、不溶性食物繊維よりも、水溶性食物繊維を多めに摂りましょう。不溶性食物繊維の摂りすぎには注意を。かえって便秘を悪化させるといわれているからです。

・水溶性食物繊維
水に溶ける食物繊維で、溶けるとゲル状になるため、便秘で硬くなりがちな便をやわらかくする働きをする。りんごやバナナなどの果物に多いペクチンや、こんにゃくなどのグルコマンナン、海藻のフコイダンなどに多い。

・不溶性食物繊維
水に溶けない食物繊維で、便のかさを増すのを助ける。腸内に留まる有害なものを排出する役割もあります。

例えば、ゴボウや大豆、穀類などのセルロース、玄米などのヘミセルロース、ココアや豆類などのリグニン、キノコ類などのキチン・キトサンなどがある。

・水溶性・不溶性両方の食物繊維を含む食材
大麦、納豆、ゴボウ、オクラ、ドライプルーンやドライマンゴー、糸寒天など

発酵食品をしっかり摂る


腸内で便が滞ると、大腸内で悪玉菌が増えて、腐敗ガスなどを大量発生させるといわれています。そこで役立つのが、発酵食品です。発酵食品は、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やし、悪玉菌を減らし、腸内フローラを整える働きをします。すると、腸のぜん動運動が正常化することで、便秘解消につながるのです。

発酵食品は、動物性乳酸菌の多いヨーグルトのほか、植物性乳酸菌の多い味噌や醤油、納豆、漬物などの和食に多いものです。ヨーグルトは毎日食べるようにして、和食中心の食生活をしていれば、自然なお通じがやってくるでしょう。特に植物性乳酸菌は、大腸まで生きたまま届くので、おすすめです。

・動物性乳酸菌
ヨーグルト、チーズなど

・植物性乳酸菌
納豆、味噌、漬け物、醤油、キムチなど

自律神経のバランスを整える


自律神経のバランスが乱れていると、便秘解消を妨げることがあります。そこで、リラックスの副交感神経を優位にさせる方法を取り入れましょう。便もスムーズに出やすくなります。

おすすめなのが、腸マッサージです。仰向けに寝て、深くお腹いっぱいに空気を入れるようにして腹式呼吸の深呼吸を行います。こうすることで、副交感神経が優位になりやすくなります。

続いて、下腹を両手でかるくマッサージすることで、腸の筋肉を動かすのを手伝いましょう。

両手を重ねて、腸のあたりを時計まわりにゆっくりとさすってみてください。

まとめ


吐き気は一般的に、さまざまな原因で起こることが分かりました。中でも、便秘によって起こる吐き気もあります。吐き気がひどい場合には、すぐに医療機関を受診しましょう。

また、今回ご紹介した便秘を解消する方法は即効性が期待できるものではありません。日々の積み重ねによって、どんどん腸がよくなり、便秘が解消され、自然なお通じがやってくるようになります。ぜひ小さなことからはじめて、健康的な腸をめざしましょう!