便秘の原因は何?女性ならではの原因と対策7選【医師監修】
Beauty 2017.04.21 UPDATE

便秘の原因は何?女性ならではの原因と対策7選【医師監修】

※ この記事は、2017年4月21日に追記しました!
 
 
女性の方で、便秘になりやすいことを自覚している人は多いのではないでしょうか。男性と比べて、女性は特に便秘になりやすいといわれています。便秘になると肌荒れも進み、本当によくないことが多いですよね。

その理由と、女性によくある便秘の原因、そしてその原因への対策となるいくつかの実践方法をご紹介します。

(監修・取材協力)

福島吉野スマイル内科・循環器内科
院長 坂口 海雲(さかぐち みくも)先生
平成21年大阪市立大学医学部卒業。平大阪市立大学 臨床研修の後、平成23年に大阪市立大学循環器内科入局。ベルランド総合病院、川崎病院 臨床助教、大阪市立大学病院を経て、平成28年10月に福島吉野スマイル内科・循環器内科(http://sakaguchi-smile-clinic.com/)を開院。日本内科学会認定内科医、日本医師会認定産業医、日本循環器内科学会所属医医学博士

なぜ女性は便秘になりやすい?その原因に迫る!


今回お話を伺ったのは福島吉野スマイル内科・循環器内科の院長である坂口 海雲先生。女性はなぜ男性と比べて便秘になりやすいのでしょうか。

「女性の方は、男性と比べて約2倍、便秘の方が多いといわれています。その理由はさまざまですか、次のような理由が考えられます」(坂口先生)

女性ホルモンによる影響


「おそらく、生理前になると、なぜか便秘がちになるという方は多いのではないでしょうか。生理前は、女性ホルモンの中でも、黄体ホルモンというほうが多く分泌されます。

黄体ホルモンは、妊娠に備える身体づくりには欠かせないものです。実はこの黄体ホルモンは、体内に水分をできるだけためこんで、赤ちゃんをお腹の中で育む準備をします。

取り入れた食べ物から水分を取り組むのは、大腸の仕事です。大腸が水分をいつもより多く吸収するため、体内に水分が滞留し、便の水分が減ってしまうのです。

生理前は黄体ホルモンがより多く分泌されるため、妊娠初期に似たような身体の状態になります。つまり、便の水分か減りがちになり、便秘になりやすいのです」(坂口先生)

極端なダイエットで食物繊維が不足している


「便は、食物繊維から作られるため、極端なダイエットなどにより、食べる量が減ると、当然食物繊維の量が減ります。とくに、糖質オフダイエットは、ごはんやパンなどの主食を抜きがちになり、ごはんやパンなどの炭水化物に含まれている食物繊維を取り入れなくなります。

女性はとくにいつもダイエットを行っていることが多いので、より食物繊維が不足しがちです。また、食物繊維に限らず、食べる量が減れば、当然、便をつくりにくくなります。とくに朝食を抜く習慣がある人は要注意。朝は最も腸のぜん動運動が高まるとき。便意は胃にものが入ったときに起こるため、朝食を抜くと便を出すタイミングを逃してしまいます」(坂口先生)

水分不足


「水分が不足すると腸のぜん動運動が弱まります。便が硬くなる原因にもなります。

しかし、女性は外ではできるだけトイレに行きたくないところがあるため、水分を取らない傾向があります。しかし、これが大きな便秘の原因になってしまうのです」(坂口先生)

内臓型の冷え性


「女性は、筋肉量が男性よりも少ないため、その分、熱を生み出しにくく、冷えやすいといわれています。気になる場合、全身の血行が悪いことが多いため、内臓への血流量も少なくなります。内臓が冷えることで、腸も冷えて便秘になりがちに。これは内蔵型の冷え性で、隠れ冷え性ともいわれており、自覚症状がないので注意しなければなりません」(坂口先生)

腹筋力が少ない



「腹筋が弱っていることはもちろん、普段からあまり歩かず、腸が物理的に動かないことも便秘の原因です。もともと、女性は男性より筋肉量が少ないのですが、腹筋もやはり少ないため、便を出す力が比較的弱いのでしょう」(坂口先生)

便意の我慢が癖づいてしまっている


「トイレが遠い、職場では大便をするのは避けているなどの理由から、特に女性は便意を我慢しがちです。しかし我慢を繰り返すと、自然な便意が起こりにくくなることもあります」(坂口先生)

更年期障害


「更年期になると女性ホルモンが減るため、さまざまな不調が出てきます。これを更年期障害といいます。のぼせ、発汗、頭痛、肩こり、不眠、倦怠感、代謝が落ちて太りやすくなるなど、自律神経のバランスが乱れることで起こる不調です。便秘がちの方は、更年期になるとより便秘の症状が悪化することもあります」(坂口先生)

女性におすすめの便秘解消法!


そこで坂口先生に、女性におすすめの便秘解消法を伺いました。

軽めの運動は生理前の症状を和らげる


「生理前の一時的な便秘など、女性ホルモンの影響が関係している場合、その時期を健やかにすごすことが大切です。月経前緊張症の症状がある人は、軽めの運動が症状を和らげてくれますし、便秘にもいい影響がでます。また、腹筋を鍛えることは、便秘解消にとても役立ちます。ウォーキングもおすすめ。歩くと腸が適度に動くからです」(坂口先生)

過度なダイエットはしない


「食物繊維が不足しがちな、ダイエットなどの小食・欠食、糖質制限は、便秘になりやすくなります。ダイエット中は、フルーツなどに多い水溶性食物繊維を多めに摂取するなど工夫して便秘を予防しましょう」(坂口先生)

朝食をしっかり摂る


「朝食は抜かず、何か一口でも食べるようにすると胃が刺激を受けて、便意が起こりやすくなります。また、寝る3時間前は食べるのを控えましょう。このように、排便リズムを正常にするためにも、一日3食、決まった時間に適量を食べましょう。特に腸の動きは朝が最も活発になり、夜は弱くなります」(坂口先生)

食物繊維を意識的に摂取


「何を食べればいいのか。最もポイントになるのは、便の材料となる食物繊維を摂ること。食物繊維の2種類である、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を両方バランスよく摂ることがポイントです。また、不溶性食物繊維を摂りすぎると便秘が悪化することもあるため摂りすぎには注意です」(坂口先生)

【食物繊維】
・水溶性食物繊維の多い食材…果物、こんにゃく、海藻類、キノコ類、納豆やオクラなどのネバネバ食材
・不溶性食物繊維の多い食材…根菜、イモ類、豆類、玄米など
・両方の食物繊維を含む食材…大麦、納豆、ゴボウ、オクラ、ドライプルーンやドライマンゴーなど

発酵食品を摂る


「発酵食品は、腸内フローラを整えることで、乳酸菌などの善玉菌を増やし、悪玉菌を減らします。腸のぜん動運動が正常化して、便秘解消につながります。

発酵食品は、ヨーグルトのほか、味噌や醤油、納豆、漬物など。ヨーグルトは毎日食べるようにして、善玉菌のエサとなるオリゴ糖をかけて食べるといいでしょう」(坂口先生)

【発酵食品】
ヨーグルト、味噌、醤油、酢、納豆、チーズ、甘酒など

水分をたっぷり摂る


「1日1.5~2リットルは水分を摂りましょう。トイレに行きたくないからとまったく水分を摂らないと、便秘を促進します」(坂口先生)

腸マッサージをする


「腸まわりのお腹をマッサージすることで、腸の筋肉を動かすのを手伝いましょう。

例えば、仰向けに寝て、深くお腹いっぱいに空気を入れるようにして腹式呼吸の深呼吸を行います。こうすることで、自律神経を整え、より腸の筋肉を緩めることができます。

その後、両手を重ねて、腸のあたりを時計まわりにゆっくりとさすりましょう。心地いいくらいがちょうどいいです」(坂口先生)

お腹を温める


「お腹を腹巻などで直接温めることも、便秘対策に有効です。夜寝るときなどにもつけましょう」(坂口先生)

便意がきても我慢しない


「便意が起こったら、すぐに我慢せずトイレに行くこと。癖づかないように要注意です」(坂口先生)

更年期障害


「あまりに更年期障害の症状が強い場合には、婦人科を受診しましょう」(坂口先生)

まとめ


いかがでしたか? 女性は便秘になりやすい理由はたくさんありましたね。あなたも心当たりがあったのでは?今回紹介された数々の便秘対策、ぜひすぐにでも実践したいですね。